『みらい』のブログBLOG

2022年8月期メンバー向けドローン情報(ドローンのネタ)

ドローン関連

いよいよ9月5日に一等又は二等ライセンスの講習を行うことができる「登録講習機関」の申請受付が始まりました。今月もこの制度について、受講生目線とスクール目線で、Q&A形式で解説していきたいと思います。

9月5日、登録講習機関の受付が始まるとともに、航空局のサイトに以下の書面が掲載されました。

こちらは、登録講習機関向けの資料ですが、受講生向けの情報も多く含まれておりますので、Q&A形式でご紹介したいと思います。前月のニュースと重複する部分もありますが、関心が高いものですので、あらためてまとめました。

①受講生向け登録講習機関制度Q&A

ライセンス取得のための講習時間はどのくらい?

①一等、二等それぞれのライセンスを取得するのにどのくらいの時間がかかるの?

 

 

①ライセンス取得のための講習時間は、これまでに飛行経験があるかどうかで変わります。詳しくは以下の表をご覧ください。

経験者向け講習とは?

②講習時間は操縦の「経験」によって違うとなってるけど、この「経験」の基準はなに?

③経験者は試験も免除されるの?

②経験者の定義は一律に設けられてはおりませんので、「HP掲載講習団体の認定書」または現在有効な「包括飛行許可承認書」などを所持されているかどうかが一つの目安になると思います。


③登録講習機関(以下スクール)で講習を受講した場合、実地試験は免除されますが、こちらはスクールにて所定の「修了審査」に合格しなければなりません。この修了審査には「机上試験」「口述試験」「実技試験」がありますので、単純に操縦が上手に出来れば良いわけではありません。また学科試験はスクールでは開催されませんので、指定試験機関が開催する試験を受験して合格する必要があります。
学科試験の概要は以下の通りです。

 

〇学科試験の概要
全国の試験会場のコンピュータを活用するCBT (Computer BasedTesting) 方式※にて開催
<形 式> 三肢択一式(一等:70問 二等:50問)
<試験時間> 一等:75分程度 二等:30分程度
<試験科目> 操縦者の行動規範、関連規制、運航、安全管理体制、限定に係る知識 等
<有効期間> 合格後2年間
※CBTとは「Computer Based Testing(コンピュータ ベースド テスティング)」の略称で、コンピュータを使った試験方式です。CBTの多くが1年間を通じて好きな日時で受験できる上、試験会場となるテストセンターも47都道府県のすべてに設置されております。
(株)CBT-Solutionsのサイトより抜粋

④ライセンスを取ったら許可承認が無くても、今持っている機体を飛ばせるの?

⑤ライセンスの更新は必要?

④ライセンスを取得しても、それだけでは飛行できません。例えばレベル4(後述)の飛行は、「一等ライセンス、第一種機体認証を受けた機体、飛行毎の許可・承認申請」の3つすべてが揃って飛行が可能となります。
レベル3(DID地区以外での補助者なし目視外)の飛行については、こちらも「二等ライセンス、第二種機体認証を受けた機体、飛行毎の許可・承認申請」の3つが必要です。
これまで、許可承認が必要であったレベル2(DID地区での補助者あり)の飛行についても「二等ライセンス、第二種機体認証を受けた機体」の2つの条件が揃って、初めて許可・承認無しでの飛行が可能となります。

ライセンス取得の費用は?

⑥ライセンスを取得する費用はどのくらいかかるの?

⑥ライセンス取得に係る費用は、スクールに支払う受講料、学科試験の受験料と国に支払う登録免許税の3つです。
講習費は経験者と初学者で差があると思います。12月以降、最寄りのスクールにお尋ねください。学科試験の受験料も現時点(9月5日)では未定です。
登録免許税は、一等ライセンスが1件につき3,000円です。二等ライセンスは不要となっております。

進捗がありましたら、当ブログにてお知らせいたします。

②スクール向け登録講習機関制度Q&A

登録講習機関の申請手順

①登録講習機関の詳しい申請手順を教えてください

①申請手順は以下の通りです!

(1)gBizIDプライムアカウントの取得
※取得方法は「2022年2月期メンバー向けドローン情報」を参照
(2)下の画面よりDIPSアカウントを作成

(3)ログインIDとPASSWORDを設定したら、ログインします。
(4)「ドローン情報基盤システム(団体申請用画面」が表示されるので、「新規登録に進む」を選択します。
(5)gBizIDプライムによる本人確認を行い、申請情報を追記します。
(6)登録講習機関の申請者の情報を入力して、登録する登録講習機関の事務所情報を入力します。 
(7)事務所情報入力画面が表示されたら、事務所名や区分/業務範囲、講習事務開始日を入力します。
注意:目視外や夜間講習を行う場合は、必ず限定解除のチェックボックスに✔を入れてください。
(8)入力し終えたら「事務所追加」ボタンを押し、入力項目を確認して申請を完了させてください。
(9)登録メールに登録講習機関の登録申請された方へ確認のメールが送付されるので、メールを開いて到達確認を行います。 
(10)航空局で申請内容の確認を終えたら、申請に必要な添付書類を航空局が指定するメールアドレス宛に送付します。
(11)申請内容の確認が完了すると、登録免許税の納付用情報が申請者にメールで通知されます。
(12)登録免許税をPay-easy(銀行ATM又はインターネットバンキング)にて納付します。
(13)登録免許税の納付確認が行われ、登録講習機関登録証が発行されると申請者のメールアドレスにメールが通知されます。
(14)申請時に入力いただいた登録講習機関登録証が郵送されます。
(15)登録講習機関管理者及び講師向け研修(修了審査員研修含む)を実施します。 
(16)航空局へ講習事務規程一式を航空局が指定するメールアドレス宛に送付します。
(17)航空局による内容確認完了後、申請者にメールで受領連絡が通知されます。
これまで使っていた機体は使えるの?
 

②今までスクールの講習で使っていた機体をそのまま講習で使えるの?

 

②実地講習や修了審査を行う場合、機体要件として「オーバーライド」出来る機体が必要となっております。「オーバーライド」の例としては、PHANTOM4PRO V2.0のデュアル送信機機能のように、マスター送信機側がスレーブ送信機側の操縦に介入できる機能です。もちろんトレーナーケーブルで繋ぐ方法でも問題ありません。ただし、『修了審査を行う空域周辺の安全を確保できる場合はこの限りではない』となっておりますので、そのような措置を講ずれば「オーバーライド」は必要ないと言えます。
※係留措置だけでは安全の確保ができているとは言えないという見解です。

登録講習機関の管理者研修と講師研修はどこで行える?
 

④開講までに講師と管理者の研修を終えてなければならないとなってるけど、どこで受講できるの?

 

④登録講習機関の講師と管理者の研修は、スクール内で研修指導要領を作成し、それに則って研修を行う必要があります。ただし、講師研修の場合は、告示により講習時間が示されております。また、修了審査員になるためには、国が指定する研修期間にて研修を修了する必要があります。

 

 

これまでスクールで発効した認定証の効力は無くなるの?

③これまで、スクール(HP掲載講習団体)で発効した、認定証の効力(申請書の一部書類の提出が省略可能)は無くなるの?

 

③ライセンス制度への移行をもって、HP掲載講習団体が発効する認定証の添付による「申請書の一部省略」の規程は無くなります。ただし、初学者と経験者を区別する一つの判断材料にはなると思います。

 

③レベル4の飛行ってなにができる?

Q&Aの項目で、『レベル4(後述)の飛行は、「一等ライセンス、第一種機体認証を受けた機体、飛行毎の許可・承認申請」の3つすべてが揃って飛行が可能となります』と記載しましたが、そもそもレベル4の飛行とはなんでしょうか・・・?

レベル4とは「有人地帯での目視外飛行」です。つまり現行制度では飛行許可が下りない、第三者の頭上をドローンが行き来する飛行です。

これまでのレベル3までの飛行で認められていなかった「人の頭上」を補助者無しで航行させるものですから、非常に厳しい安全管理が求められます。しかし、これにより、都市部での長距離物資輸送が可能となるため、近い将来、輸送用や警備用のドローンが、我々の頭上を行き来する日が来るかもしれませんね。

登録講習機関に関するお問い合わせは、以下のお問合せよりお願いいたします。

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